黒い森に住む、二つの頭を持つ大蛇のアンフィスバエナ。左の頭はサネーク、右の頭はウネークという!!
サネークはお金儲けが得意。ウネークは、自然を大切に思う。
ここ数十年の間にサネークが強くなりすぎて、ウネークはかなり弱ってしまった。
それが原因で黒い森はバランスを崩し森の木々はほとんどが枯れてしまったのだ!!
光男とアンナちゃん、キッシャンとリーズィヒは、森を何とか昔の姿に戻す為 フライブルクを出発した!!
しかしどうすればアンフィスバエナのバランスを取り戻す事が出来るのか?!
途中、休憩をとった所で作戦会議だ!!
アンナちゃんが口火を切った。
「私の国では大蛇退治にはお酒と決まっているわ!! お酒を飲ませてフラフラになったサネークをとっ捕まえて ちょっと何とかしてよ!!ってコンコンと言い聞かせるのはどうかしら?!」
「それがじゃ、サネークが酔っ払ってフラフラになると弱っているウネークはよけいフラフラになるかもしれない。それにサネークもこのままではダメな事はわかってるのじゃがどうしたらバランスをとれるかが分からないのじゃ!!」
光男「じゃ~皆で楽しくお酒を飲んでどうすれば解決するのか話し合う!! というのはどうですか?!」
「そうじゃな~🤩🤩🤩 それは良い考えじゃ!! ワシも飲んでワイワイやりたいぞ~」
「ブヒーブヒー!!」
「おーっ、リーズィヒも喜んでおるわ!!」
「光男、大丈夫なの?! あなたすぐ寝るじゃないの!!」
「大丈夫、僕がちゃんと話をするよ!! ウネーク、サネークが出没する場所にお酒を置いておく!! 彼らが飲んで気持ち良くなったところへ、チーズやソーセージやスルメを持って行って合流しましょう!!」
「では決まりじゃ!! きっと楽しい宴会になるぞ、その作戦でいこー!!」
「私が言い出したお酒作戦だけれど、大丈夫かしら・・・何か嫌な予感がするわ(>_<)ゞ」
黒い森に入る前に酒屋に寄って、ワイン・ピール・日本酒・焼酎を大樽で、チーズ・ソーセージ・スルメをあるだけ全部買い込んで 力持ちのリーズィヒに背負ってもらった。
さあいよいよ黒い森に入る!!
黒い森はトウヒという針葉樹が密集して生え、あまり陽が入ってこない暗い森だ。しかし今はその木の葉は枯れて茶色くなってしまい、黒い森は焦げ茶色の森になっていた。
「伝説ではな、アンフィスバエナは真夜中に何処からともなく現れ、森の一番高い所にある神が宿るといわれている巨石に巻きつくそうじゃ。そしてな、日の出前になるといつの間にかいなくなるというのじゃ!!」
森の一番高い場所に、巨石は威厳を放ちそびえ立っていた。怖いぐらいの迫力がある。
人間が地上に現れる前から、ここで世の中の移り変わりを見てきたに違いない。神が地上に降臨するとすれば、このような巨石に降りると言われるのが良く解る。
一行は、お酒の樽を巨石の周りに置いて夜になるのを待つ事にした。
月が上ってくると黒い山の稜線がくっきり見え、やがて気温が下がってきた。
いかにも何か出てきそうな雰囲気になってきた。
すると何処からともなくザザザ ザザザと何者かがこちらにやってくる音がするではないか!!
一行は草陰に身を隠し息をひそめた。
眼の玉だろうか? 何やら4つ光る玉と、鱗だろうか?月に照らされギラギラと黒光りした大縄のような物がうごめいて巨石に近づいていく。
「デカい・・・」「アンフィスバエナだ!!」
「樽に口が入るだろうか?」
やがて低く太い声が聞こえてきた。
「おいウネーク、酒だぞ~」
ジャブジャブジャブ。
「おい、ウネーク、うまいワインだぞ、飲まないか?!」
「サネーク、オレは腹の具合が悪いのでやめておく」
サネークは、体調の優れないウネークを後目に長い舌を樽に伸ばしては口に入れ伸ばしては口に入れしてどんどん飲んだ。
あっという間にワインの樽はカラになった。「美味い酒だ、いい気分だ!!」
サネークが調子良く飲むのでウネークも酔っ払ってしまった。
「おいサネーク、お前、最近 調子に乗りすぎだぞ!! お前、自分さえ良かったらそれで良いのか?!」
おやおや、ウネークはどうやら絡み酒のようだ。
「ウネーク、ほんとお前はホントにたちが悪いな~」
「うるさい、お前がいい気になってお金儲けにはしりすぎるからオレは具合が悪くなるのだ!!」
「そんな事を言っても、オレも自分を止める事が出来ないんだよ!!」
「バカ者~、頭使って何とかしろ!!」
「何だその言い方は?! お前、オレのお陰で毎日不自由なく暮らせてるんだぞ~!!」
「何だとコノヤロー!!」
あ~あ~ケンカになってしまった。
両者 入り乱れ、殴ったりかぶりついたり、周囲には地響きが起こった。
エライ事になった!! これは止めに入らないと!!
光男とキッシャンはゴソゴソと草むらから出て「ま~ま~ちょっと落ち着け!! 」と、止めに入った!!
「誰だお前ら!! 見慣れない奴らだな、口出しするな!!」
「ま~ま~そう言わずに、ケンカしても何も解決せんじゃろ!! 話を聞くから皆でゆっくり飲み直そうではないか!!」
「なんだ、お前ら!! うるせー、ゴチャゴチャ 言うな、コノヤロー!!」
「何だとー、人がせっかく仲直りさせようと思ってるのに!! いてー、やりやがったなー😠ノ」
「みんな、やめてください!! わーっ、引きずり込まれるー😖」
あららら、とうとうキッシャンもケンカに加わってしまい、おまけに光男まで巻き込まれてしまった~😅😅😅
この様子をアンナちゃんとリーズィヒは冷めた目で眺めていた。
「ま~ま~困ったもんね、これだから男どもはダメなのよ」
「リーズィヒ、あなたは加わってはダメよ!!」
「ブヒヒヒヒ~(笑)」
ああああ~これはどうしようもない(^0^;)
黒い森は大丈夫か?!
次回、ピュア原人 Vol.18 「月夜の晩の宴」に乞うご期待!!
サネークはお金儲けが得意。ウネークは、自然を大切に思う。
ここ数十年の間にサネークが強くなりすぎて、ウネークはかなり弱ってしまった。
それが原因で黒い森はバランスを崩し森の木々はほとんどが枯れてしまったのだ!!
光男とアンナちゃん、キッシャンとリーズィヒは、森を何とか昔の姿に戻す為 フライブルクを出発した!!
しかしどうすればアンフィスバエナのバランスを取り戻す事が出来るのか?!
途中、休憩をとった所で作戦会議だ!!
アンナちゃんが口火を切った。
「私の国では大蛇退治にはお酒と決まっているわ!! お酒を飲ませてフラフラになったサネークをとっ捕まえて ちょっと何とかしてよ!!ってコンコンと言い聞かせるのはどうかしら?!」
「それがじゃ、サネークが酔っ払ってフラフラになると弱っているウネークはよけいフラフラになるかもしれない。それにサネークもこのままではダメな事はわかってるのじゃがどうしたらバランスをとれるかが分からないのじゃ!!」
光男「じゃ~皆で楽しくお酒を飲んでどうすれば解決するのか話し合う!! というのはどうですか?!」
「そうじゃな~🤩🤩🤩 それは良い考えじゃ!! ワシも飲んでワイワイやりたいぞ~」
「ブヒーブヒー!!」
「おーっ、リーズィヒも喜んでおるわ!!」
「光男、大丈夫なの?! あなたすぐ寝るじゃないの!!」
「大丈夫、僕がちゃんと話をするよ!! ウネーク、サネークが出没する場所にお酒を置いておく!! 彼らが飲んで気持ち良くなったところへ、チーズやソーセージやスルメを持って行って合流しましょう!!」
「では決まりじゃ!! きっと楽しい宴会になるぞ、その作戦でいこー!!」
「私が言い出したお酒作戦だけれど、大丈夫かしら・・・何か嫌な予感がするわ(>_<)ゞ」
黒い森に入る前に酒屋に寄って、ワイン・ピール・日本酒・焼酎を大樽で、チーズ・ソーセージ・スルメをあるだけ全部買い込んで 力持ちのリーズィヒに背負ってもらった。
さあいよいよ黒い森に入る!!
黒い森はトウヒという針葉樹が密集して生え、あまり陽が入ってこない暗い森だ。しかし今はその木の葉は枯れて茶色くなってしまい、黒い森は焦げ茶色の森になっていた。
「伝説ではな、アンフィスバエナは真夜中に何処からともなく現れ、森の一番高い所にある神が宿るといわれている巨石に巻きつくそうじゃ。そしてな、日の出前になるといつの間にかいなくなるというのじゃ!!」
森の一番高い場所に、巨石は威厳を放ちそびえ立っていた。怖いぐらいの迫力がある。
人間が地上に現れる前から、ここで世の中の移り変わりを見てきたに違いない。神が地上に降臨するとすれば、このような巨石に降りると言われるのが良く解る。
一行は、お酒の樽を巨石の周りに置いて夜になるのを待つ事にした。
月が上ってくると黒い山の稜線がくっきり見え、やがて気温が下がってきた。
いかにも何か出てきそうな雰囲気になってきた。
すると何処からともなくザザザ ザザザと何者かがこちらにやってくる音がするではないか!!
一行は草陰に身を隠し息をひそめた。
眼の玉だろうか? 何やら4つ光る玉と、鱗だろうか?月に照らされギラギラと黒光りした大縄のような物がうごめいて巨石に近づいていく。
「デカい・・・」「アンフィスバエナだ!!」
「樽に口が入るだろうか?」
やがて低く太い声が聞こえてきた。
「おいウネーク、酒だぞ~」
ジャブジャブジャブ。
「おい、ウネーク、うまいワインだぞ、飲まないか?!」
「サネーク、オレは腹の具合が悪いのでやめておく」
サネークは、体調の優れないウネークを後目に長い舌を樽に伸ばしては口に入れ伸ばしては口に入れしてどんどん飲んだ。
あっという間にワインの樽はカラになった。「美味い酒だ、いい気分だ!!」
サネークが調子良く飲むのでウネークも酔っ払ってしまった。
「おいサネーク、お前、最近 調子に乗りすぎだぞ!! お前、自分さえ良かったらそれで良いのか?!」
おやおや、ウネークはどうやら絡み酒のようだ。
「ウネーク、ほんとお前はホントにたちが悪いな~」
「うるさい、お前がいい気になってお金儲けにはしりすぎるからオレは具合が悪くなるのだ!!」
「そんな事を言っても、オレも自分を止める事が出来ないんだよ!!」
「バカ者~、頭使って何とかしろ!!」
「何だその言い方は?! お前、オレのお陰で毎日不自由なく暮らせてるんだぞ~!!」
「何だとコノヤロー!!」
あ~あ~ケンカになってしまった。
両者 入り乱れ、殴ったりかぶりついたり、周囲には地響きが起こった。
エライ事になった!! これは止めに入らないと!!
光男とキッシャンはゴソゴソと草むらから出て「ま~ま~ちょっと落ち着け!! 」と、止めに入った!!
「誰だお前ら!! 見慣れない奴らだな、口出しするな!!」
「ま~ま~そう言わずに、ケンカしても何も解決せんじゃろ!! 話を聞くから皆でゆっくり飲み直そうではないか!!」
「なんだ、お前ら!! うるせー、ゴチャゴチャ 言うな、コノヤロー!!」
「何だとー、人がせっかく仲直りさせようと思ってるのに!! いてー、やりやがったなー😠ノ」
「みんな、やめてください!! わーっ、引きずり込まれるー😖」
あららら、とうとうキッシャンもケンカに加わってしまい、おまけに光男まで巻き込まれてしまった~😅😅😅
この様子をアンナちゃんとリーズィヒは冷めた目で眺めていた。
「ま~ま~困ったもんね、これだから男どもはダメなのよ」
「リーズィヒ、あなたは加わってはダメよ!!」
「ブヒヒヒヒ~(笑)」
ああああ~これはどうしようもない(^0^;)
黒い森は大丈夫か?!
次回、ピュア原人 Vol.18 「月夜の晩の宴」に乞うご期待!!
#
by BoyoyonAcademy
| 2021-01-22 15:07