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ピュア原人 No.17 「でた、アンフィスバエナ!!」

黒い森に住む、二つの頭を持つ大蛇のアンフィスバエナ。左の頭はサネーク、右の頭はウネークという!!
サネークはお金儲けが得意。ウネークは、自然を大切に思う。
ここ数十年の間にサネークが強くなりすぎて、ウネークはかなり弱ってしまった。
それが原因で黒い森はバランスを崩し森の木々はほとんどが枯れてしまったのだ!!
光男とアンナちゃん、キッシャンとリーズィヒは、森を何とか昔の姿に戻す為 フライブルクを出発した!!

しかしどうすればアンフィスバエナのバランスを取り戻す事が出来るのか?!
途中、休憩をとった所で作戦会議だ!!

アンナちゃんが口火を切った。
「私の国では大蛇退治にはお酒と決まっているわ!!  お酒を飲ませてフラフラになったサネークをとっ捕まえて  ちょっと何とかしてよ!!ってコンコンと言い聞かせるのはどうかしら?!」
「それがじゃ、サネークが酔っ払ってフラフラになると弱っているウネークはよけいフラフラになるかもしれない。それにサネークもこのままではダメな事はわかってるのじゃがどうしたらバランスをとれるかが分からないのじゃ!!」

光男「じゃ~皆で楽しくお酒を飲んでどうすれば解決するのか話し合う!! というのはどうですか?!」
「そうじゃな~🤩🤩🤩 それは良い考えじゃ!!  ワシも飲んでワイワイやりたいぞ~」
「ブヒーブヒー!!」
「おーっ、リーズィヒも喜んでおるわ!!」
「光男、大丈夫なの?!  あなたすぐ寝るじゃないの!!」
「大丈夫、僕がちゃんと話をするよ!!  ウネーク、サネークが出没する場所にお酒を置いておく!!  彼らが飲んで気持ち良くなったところへ、チーズやソーセージやスルメを持って行って合流しましょう!!」
「では決まりじゃ!!  きっと楽しい宴会になるぞ、その作戦でいこー!!」
「私が言い出したお酒作戦だけれど、大丈夫かしら・・・何か嫌な予感がするわ(>_<)ゞ」


黒い森に入る前に酒屋に寄って、ワイン・ピール・日本酒・焼酎を大樽で、チーズ・ソーセージ・スルメをあるだけ全部買い込んで   力持ちのリーズィヒに背負ってもらった。
さあいよいよ黒い森に入る!!
黒い森はトウヒという針葉樹が密集して生え、あまり陽が入ってこない暗い森だ。しかし今はその木の葉は枯れて茶色くなってしまい、黒い森は焦げ茶色の森になっていた。

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「伝説ではな、アンフィスバエナは真夜中に何処からともなく現れ、森の一番高い所にある神が宿るといわれている巨石に巻きつくそうじゃ。そしてな、日の出前になるといつの間にかいなくなるというのじゃ!!」

森の一番高い場所に、巨石は威厳を放ちそびえ立っていた。怖いぐらいの迫力がある。
人間が地上に現れる前から、ここで世の中の移り変わりを見てきたに違いない。神が地上に降臨するとすれば、このような巨石に降りると言われるのが良く解る。
一行は、お酒の樽を巨石の周りに置いて夜になるのを待つ事にした。

月が上ってくると黒い山の稜線がくっきり見え、やがて気温が下がってきた。
いかにも何か出てきそうな雰囲気になってきた。

すると何処からともなくザザザ ザザザと何者かがこちらにやってくる音がするではないか!!
一行は草陰に身を隠し息をひそめた。
眼の玉だろうか?  何やら4つ光る玉と、鱗だろうか?月に照らされギラギラと黒光りした大縄のような物がうごめいて巨石に近づいていく。
「デカい・・・」「アンフィスバエナだ!!」
「樽に口が入るだろうか?」

やがて低く太い声が聞こえてきた。
「おいウネーク、酒だぞ~」
ジャブジャブジャブ。
「おい、ウネーク、うまいワインだぞ、飲まないか?!」
「サネーク、オレは腹の具合が悪いのでやめておく」
サネークは、体調の優れないウネークを後目に長い舌を樽に伸ばしては口に入れ伸ばしては口に入れしてどんどん飲んだ。
あっという間にワインの樽はカラになった。「美味い酒だ、いい気分だ!!」
サネークが調子良く飲むのでウネークも酔っ払ってしまった。
「おいサネーク、お前、最近 調子に乗りすぎだぞ!! お前、自分さえ良かったらそれで良いのか?!」
おやおや、ウネークはどうやら絡み酒のようだ。

「ウネーク、ほんとお前はホントにたちが悪いな~」
「うるさい、お前がいい気になってお金儲けにはしりすぎるからオレは具合が悪くなるのだ!!」
「そんな事を言っても、オレも自分を止める事が出来ないんだよ!!」
「バカ者~、頭使って何とかしろ!!」
「何だその言い方は?!  お前、オレのお陰で毎日不自由なく暮らせてるんだぞ~!!」
「何だとコノヤロー!!」
あ~あ~ケンカになってしまった。
両者 入り乱れ、殴ったりかぶりついたり、周囲には地響きが起こった。


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エライ事になった!!   これは止めに入らないと!!
光男とキッシャンはゴソゴソと草むらから出て「ま~ま~ちょっと落ち着け!! 」と、止めに入った!!
「誰だお前ら!! 見慣れない奴らだな、口出しするな!!」
「ま~ま~そう言わずに、ケンカしても何も解決せんじゃろ!!   話を聞くから皆でゆっくり飲み直そうではないか!!」

「なんだ、お前ら!! うるせー、ゴチャゴチャ 言うな、コノヤロー!!」
「何だとー、人がせっかく仲直りさせようと思ってるのに!!  いてー、やりやがったなー😠ノ」

「みんな、やめてください!! わーっ、引きずり込まれるー😖」

あららら、とうとうキッシャンもケンカに加わってしまい、おまけに光男まで巻き込まれてしまった~😅😅😅


この様子をアンナちゃんとリーズィヒは冷めた目で眺めていた。
「ま~ま~困ったもんね、これだから男どもはダメなのよ」
「リーズィヒ、あなたは加わってはダメよ!!」
「ブヒヒヒヒ~(笑)」

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ああああ~これはどうしようもない(^0^;)
黒い森は大丈夫か?!
次回、ピュア原人 Vol.18 「月夜の晩の宴」に乞うご期待!!

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# by BoyoyonAcademy | 2021-01-22 15:07

ピュア原人 No.16 「黒い森の秘密」

ツェーリンガー家の騎士、アインハルト・アルガー、通称キッシャン(騎士やから)と仲良くなった光男とアンナ。
きのうの晩は酒盛りをしながら黒い森の秘密を聞こうと思ったが、あまりお酒に強くない光男は、すぐに酔っ払って寝てしまった(^_^;)
キッシャンはアンナに明日の待ち合わせの時間と場所を告げると姿を消した。


翌朝、光男は、騎士から「寒けりゃ服を着ろ!!」と勧められて買ったTシャツをさっそく着て出発!!   
どうやら待ち合わせ場所に先に着いたみたいだ。
キッシャンは現れるだろうか?

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すると、ドコドコドコドコと地響きと砂ぼこりと共にキッシャンが巨大牛に乗ってやってきた!!
「ゴメン待った~?!」
「ワシとしたことが渋滞に巻き込まれて3分遅れてしまった」
「キッシャン、きのうは早々と酔いつぶれてしまってスミマセンでしたm(__)m   それにしても普通 騎士は馬で駆けるイメージですが、スゴイ!!  巨大牛ですね!!」
「そうじゃろ、馬より早く走り、象より力持ちだ!!   食事に時間がかかるのと、気がむかないと何もしない、それからゲップがかなり臭いのが玉に瑕(笑)  ” リーズィヒ ” と呼んでやってくれ!!」
「そうなんですか、リーズィヒ は頼りになりそうですね!!  彼とずっと一緒に戦ってこられたんですね!!」
「そうじゃ、こいつは頼りになる相棒じゃ!!」

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「宜しくな、リーズィヒ!!」
「フンガーフンガー」
「光男の事が気に入ったみたいだ、宜しくというとるわい!!」
「よし、では黒い森へ出発だ!!」


「ところでな~光男とアンナ。 森の秘密の話なんじゃが」
「そうそう、ぜひ聞かせて下さい!!」

「よし、よ~く聞け。  この森には、アンフィスバエナという頭が2つある大蛇が住んでおるのだ!!」

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「向かって左はサネーク、お金儲けの脳をもっておる。 向かって右はウネーク、自然を大切にする脳を持っておる」
「それがな~近頃は、左のお金儲けの脳を持つサネークが強くなってしまって、自然を大切にする右のウネークが引きずられて弱っておるのじゃ~😩」


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「なるほど~、それで森はバランスを崩し、木々が枯れ始めたと言うことですね~(-o- )」
「そういう事じゃ~」

「サネークは、ウネークが弱るといずれ自分もダメになると解っているのだが、サネークは自分の動きをどうやって止めたら良いのかわからないのじゃ。」
「ワーオ、ではこのままではアンフィスバエナはいずれ身を滅ぼす事に・・・」
「そう、ブレーキの壊れた機関車みたいなもんじゃ」

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黒い森の事情がわかってきた光男とアンナ!!
バランスを崩したアンフィスバエナをどうしたら救えるのか?!
次回、キッシャン、光男とアンナ、他の活躍に乞うご期待(^_^)ゞ








# by BoyoyonAcademy | 2020-12-06 23:50

ピュア原人 No.15 「黒い森とツエーリンガー家の騎士」

皆さん、ご無沙汰して申し訳ありませんm(__)m
5ヶ月ぶりの更新です(>_<)ゞ

理想の世界を求めて旅を続けるピュア原人 光男とアンナ。
どうやら彼らはドコノドイツヤコク ミュンヘンより西へ400キロ、フライブルクという町に来ているようです。

このフライブルクと言う町の近くに、トウヒ(松の一種)という針葉樹が密集して生える黒い森があるのですが、1970年代、急速な経済発展による大気汚染や酸性雨、また木々には不都合な開発などによって、その森に大規模な立ち枯れが起こったそうです。
また同じ頃、町の近くに原発計画が持ち上がるなどし、市民の間で環境に対する議論が盛り上がりました。
その結果、環境保護を唱える政治政党「緑の党」が勢力を拡大し、森の再生・パークアンドライド(町への自動車乗り入れ制限)や市内の公共交通の充実、リサイクルなどの環境整備があれよあれよと進み、とうとう世界が注目する環境先進都市と成長を遂げたのでした。
もちろん枯れた森も見事に再生されました!!

そんなドコノドイツヤコク 環境先進都市フライブルクですが、今回の「ピュア原人」は市民の町づくりの陰に、光男とアンナ、そしてアインハルトと言う名の中世の騎士の活躍があったというヘナチョコ作り話となっています!!


フライブルクの町並み
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光男とアンナちゃんは、フライブルクの近くに枯れた森があると聞き、何故そんなことになったのか知りたくて、ランボルギーニョをかっ飛ばし、遥々この町にやって来たのでした。

少し日も暮れてきたので、黒い森には明朝から入る事にして、今日は さっさと休むことにしよう~(^_^)ノ
しかし、お腹がすいて眠れそうにないとアンナちゃんが言うので、スーパーへ食べ物を調達しに行く事にしました。
美味そうなソーセージを挟んだホットドッグと、光男はコーヒー、アンナちゃんはビンビールを買いました。

町の中心部から少し離れた小高い丘にのぼると公園があったので、駐車場に車をとめて晩餐です。フライブルクの町明かりがポツボッと灯り始めました。なかなかいい眺めです。
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少し寒かったので、ヒーターをつけました。
そしてホットドッグとコーヒー&ビール、ナカナカまいう~😍
アンナちゃんもとても満足したようです。

駐車場の脇に、何やらゴミカゴらしき物があったので、光男はゴミを捨てに行きました。   
ガシャン!!   ビン・コーヒー容器・紙のゴミを投げ入れたその時、お尻にチクリと痛みを感じました。
何か先の尖った物でつつかれたような感覚です。
「ワーオ、痛たっ!!」
何だ?!と思って周りを見回しますが、もうすっかり日が落ちてあまり良く見えません。
何だったんだ?と、不思議に思いながら車に戻ろうとすると、またお尻にチクリ!!
「ワーオ、誰かいるのか?!」
と声を荒げると、ムフフ と低い笑い声がします。




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「誰だ!!」
薄闇の中に人影が!!
「誰なんだ???」
もう一度 光男が聞くと
「お前こそ誰だ?!」と言うではありませんか!!
光男は、人のお尻をつついといて何だこいつは?! と思いましたが「僕は理想の世界を求めて旅する光男です!!  車の中に居るのはアンナです!!  黒い森の様子を探りに来ました!!」と真面目に答えました。

以下、問答。

「ほほ~っ、理想の世界をねえ~、お前の理想は自分の都合だけで物事を考える事か?」
「ちがう!!  自分さえ良ければイイ  という考え方は僕は嫌いだ!!」
「では聞こう、ヒーターを使うため車のエンジンはかけっぱなし。ビンもコーヒー容器も紙のゴミも、同じゴミカゴに投げ入れただろ!!」
「な、なんと?!  ヒーター入れなきゃ寒いじゃないですか!!    それにゴミカゴにちゃんと捨てましたよ!! 」
「お前はバカか?!  まだそれほど寒くない。寒いのは裸のお前だけだ。服を着ろ、服を!!」
「それに、ビンはビン、紙は紙、コーヒー容器はコーヒー容器で分けないとダメだ!!  」
「そんな事はこれから当たり前になるぞ!!   資源には限りがあるのだ!!  リサイクル・リユースじゃ!!  」
「それにな、コーヒー容器は、洗って使える物にせい!!  何でも燃やすな!!」
「私は、ツェーリンガー家が作ったこの町を、美しく保ち皆が未来に希望を持って暮らしていける、そんな町にするために日夜 町をパトロールしとるのじゃ!!」

ガーン!!「な、何んと!!  進んでる!!」
「僕は服を買います!!   あなたの弟子にして下さい!!」
「ところで、あなたは誰なんですか?!」

「ワシか?!  まだ名乗っておらなかったな」 「ワシは中世ツエーリンガー家に仕える騎士、アインハルト・アルガーだ!!   アインハルトは剣の使い手、アルガーは気高い戦士、という意味だ!!」
「おーっ、騎士の中の騎士!!みたいな名前ですね!!  強そうで格好いい😀👍️」
「そうじゃろ~、そしてもう一つ、この町を思う気持ちは誰にも負けん!! フライブルクの平和を脅かす奴とは、いつでも1対1で勝負してやる!!」
「こうみえても、ワシは数々の戦いを勝ったり負けたりしながら、この町を必死に守ってきたのだ!!」

「アインハルトさんは、 町を守る正義の騎士なんですね~😀 スゴイじゃないですか!!  やっぱり弟子にして下さい!!」
「よしわかった!!   光男だったな、なんか気が合いそうだな!!  これからはキッシャンと呼んでくれ!!」
「キッシャン?!   騎士だからキッシャンですか?!  オモロすぎます!!」
「光男、おまえ、黒い森に行くと行ったな!!   オレが森に連れて行ってやる!!  そして森の秘密を教えてやる!!」
「ホントですか!?   宜しくお願いしますm(__)m」
「よし その前に、お前の服と酒を買いに行くぞ!!  今夜は酒盛りだ、ハハハハー (2人で高笑い)」

次回、光男とアンナちゃんは、正義の騎士キッシャンの案内で黒い森へ!!   
光男とアンナは、黒い森の立ち枯れを防ぐ事が出来るのか?!
正義の騎士 キッシャンの言う森の秘密とは!!3人の活躍に、乞うご期待!!



# by BoyoyonAcademy | 2020-07-01 06:13

ピュア原人 No.14 「ドコノドイツヤ国で未来を語る」

皆さん、コロナ騒動の中、いかがお過ごしですか?!
僕は、小学校の夏休み以来か?!と思えるほど数日間ほとんど何もせず、テレビの前でゴロゴロしたり、野山を駆け回ったりして過ごしてしまいました。お陰様でイライラする事も無くなり、良いのか悪いのか体重も少し増え、そしてのんびりし過ぎて何やら気力も無くなり、こんな事で社会復帰出来るのか?!ちょっとヤバイぞと心配になってきたので、何とか気持ちを切り替え、この混迷の時代を生き抜こうと、本日より無事仕事に復帰致しました。   やるべき仕事があって本当に有り難いと、周りの皆さんに感謝しております。
ま~しかし、汗をかき体を動かし1日の疲れを感じて寝る!!   やっぱりそういう労働者的生活が性に合っていると感じる事が出来ました👍️

そして今や季刊化しそうな「ピュア原人」光男とアンナちゃんの旅もそろそろ最後の仕上げにかかろうと着手し、何とか月刊に、あわよくば週刊に戻したいと思っておる次第でございます。 
ま~そんな事で、つまらない戯事ですが、もうしばらくお付き合い頂ければとても有り難いです。皆さん、ピュア原人  光男とアンナちゃんを何とぞ宜しくお願い致しますm(__)m



アルプスチロル地方の小さな村の協会で、マリア様に疫病が治まるようお願いをした光男とアンナちゃん。神父さまの言葉に励まされ、希望を捨てずに旅を再開した!!
そしてふる里離れてホボ三千里、第一の目的地 ドコノドイツヤ国のミュウヘンに入ることが出来た!!

市街地をランボルギーニョで流すが、やはりこの街も疫病の蔓延でほとんど人が歩いていない(゚o゚;)
普段なら大勢の人々が集うであろう市庁舎前の広場にランボルギーニョを停めた。すると庁舎のひときわ高い塔の巨大な仕掛け時計が動き出し、誰にも観てもらうことなく虚しく時をつたえた。
 

立派な市庁舎
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仕掛け時計
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ランボルギーニョのラジオをつけると、Redio Munchen が、今日は何人感染した、何人亡くなった、ロックダウンはいつまで続くのか?!、休業の補償は?!   などの話で持ち切りだ。  光男とアンナちゃんは、ドイツ語は全くだがドコノドイツヤ語は得意なのであった。

世界中の人達が働けなくなり、2ヶ月ほど経済が止まっただけで、これまでにないぐらい失業者が出て、下手すると世界恐慌になるかもしれない。ま~しかしエライことだ!!

光男とアンナちゃんは、広場にランボルギーニョを停めたまま、疫病について、またその後の世界について考えた。

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アンナちゃんが言った。
「疫病の蔓延は、これもごくごく自然な事で、なるべくしてなったのかもしれないわ!!」
「世界の人口が増え人間は食べる為・住む為に森林やジャンルを開き、そして野生動物の住処まで入り込み奪ってしまった。 そしてそこで未知のウイルスと出会う。  今回の疫病は、野生動物を食べて感染したと言ってるけどね。」
「また都市部では人が溢れんばかりに密集して暮らしている。そして大勢の人々が、バス・電車、船や飛行機などで都市間を、また世界中を行き来し未知のウィルスを運ぶの。そら~疫病も蔓延するわよ!!」
「光男、これは私の考えなんだけど、もしかしたら、増えすぎたり自然のきまりごと以上の力を持とうとする種には、地球は奇跡のバランスを保つために、その種を減らそうとするのかもしれないわ。」  「自然の摂理よ!!」

「あんた、カモメやのに難しい事言うな~」
「けど僕もそういう考え方に賛成だよ。自然の力は計り知れないと思うんだ。」
「僕たち人間は、自然をコントロールしようとするけど、自分達の力を過信せず、自然と共存する発展の方法を考えたほうが良いように思うんだ~」
「これまで僕らは、経済発展の為に自然を犠牲にしてきてしまった。  経済活動と自然保護は立派しないと常識みたいになってるけど、でもこれまでの経済活動を続けていては、そのうち地球では生き物が暮らせなくなると思うんだ」
「自然が土台にあって僕ら生物は生きてゆけるんだ!!」
「でも僕は今回の疫病の混乱で、1~2ヶ月間 世界の経済活動が 止まってしまって、その為に起こる悲劇がある事もリアルに感じたんだよ。やっぱりこの世の中、経済の安定もすごく大事な事なんだと解ったんだ!!」
「自然環境を崩さない事と安定した経済活動、この2つを両立させないとやっぱりダメなんだなって!!」
「そして僕らみたいな、どんな組織にも属さない自由に物事を言える 原始人とかカモメが、 新しい世の中、また明るい未来について発信していかなくちゃ~いけないんじゃないかな~。
たとえ小さな声だとしても。」

「アンナちゃん、僕は早くサーキュラーエコノミーの事を良く知りたい!!  そして良いことなら皆に広めたいと思うんだ。  旅を急ごう!! 先に進もう!! 」

光男とアンナちゃんは、循環型経済活動「サーキュラーエコノミー」についてますます興味を抱くのであった!! 
今回は真面目にこれにて終了~( ^o^)ノ

次回、ピュア原人 Vol.15 では、ドコノドイツヤ国のゴミ分別事情を見てまわろうと思う!!
皆さん、何とぞ健やかに!!

サーキュラーエコノミーとは?!  ←click 
お時間あれば覗いてみて下さいm(__)m


小話

え~っ、WWF (世界自然保護基金) って言うのがありまして、それによりますと・・・


森林・農場・牧草地や、魚介類などをもたらす海洋などの現在人類が1年間で消費している物を生み出す生産性のある「土地」を、地球1個のという単位で表すとします。
どういう事かと言いますと~

世界中の人達が1年間アメリカ人並みの生活をしたら、なんと地球5個分の生産面積が必要になります。てな話です!!
1年間 地球上で動植物を生産する能力の5倍も必要になると言うことです。
皆さんお気づきのとおり、これでは自然に凄い負荷をかけている事になります。   ちなみに日本人並みの生活なら2.8個分、中国人並みなら2.2 個分の地球が必要になります。

世界中の人がインド人並みの生活をしたら、地球 0.7 個分で済むそうです。これなら地球への負担も低く、自然は再生して地球環境を損なう事はありません。   

この考え方を現在の世界平均で考えると、1年間で地球 1.7個分の生物能力を必要としているそうです。 これは 0.7個分、地球に借金しながら人間社会を維持している事になり、その借金は後の人達、子供や孫が返していくことになります(T_T)    この毎年0.7個分の借金をどのようにして減らすのか?  また完済していくのか?
水素エネルギーの研究やサーキュラーエコノミーなど、様々な取り組み・挑戦が行われています。  そしてもう未来に希望が持てるところまで来ています。 あとはやるだけ!!

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おしまいm(__)m

# by BoyoyonAcademy | 2020-05-20 13:04

ピュア原人 No.13 「 今こそOne world!!」

ピュア原人、ちょっとご無沙汰してスミマセンm__m
光男とアンナちゃんの旅は続いております!!

光男とアンナちゃんは、ベニスの悪徳商人から手に入れたランボールギーニョでアルプスの頂に向けて快調にぶっ飛びドライブ中!!
力強いエンジン音をうならせ、つづら折りのワインディングロードもなんのその!!
と言いたいところだが、ランボールギーニョはなぜかディーゼルエンジン、登り坂にかかるとハエが止まるくらいチョー遅い!!  後ろから来た車にドンドン追い越される。立派なのは うなるエンジン音だけだ〜😥
チンクエチェントに乗った若いカップルが手を振って追い越して行った。
光男とアンナちゃんは満面の作り笑顔で手を振り返した😂
それにしでもアルプスの山々は力強くそして美しい!!
光男とアンナちゃんは、ゆっくり景色を楽しみながら行く事にした😭

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Redio Tirol (ラジオチロル)からは「朝から晩までヨ〜ロレイヒ〜元気〜?!」と、お前が元気やねん!!みたいなDJが流行りの音楽を紹介するのだが、ぜんぶ「ヨロレイホ〜」みたいな音楽ばかりで体が変になりそうだ。 
No1ヒットの「君とヨ〜ロレイヒ〜」がやっと終わったのでホッとしていると、チロルヘッドラインニュースに変わった。
すると何と言う事だ!! 
ちょっと前までいたブーツのかかと国では、何やら悪い疫病が流行りだし、人々は外出を控え、町からは気持ち悪いくらい人影がいなくなったと!!  と言うではないかw(°o°)w
何ということか!!
そしてその疫病はパヨーロ全土に広がった。また世界中アチコチでも同じような広がりを見せて、ほぼ全世界が疫病で侵されてしまったという😱
それにより人々の往来が止まり世界中の経済も滞ってしまった!! 
そしてまだその疫病に効くワクチンも見つからず、多くの人が亡くなり、この先どのように終息するのかもまだハッキリしないと。
先進国をはじめ世界中の首脳は協力体制をとり対策にあたっていると伝えた。

何と・・・༼⁰o⁰;༽
光男のこれまでの人生の中で、これほど世界中の人々が共有する大事件は無い!!
本当にショッキングなニュースだ(╥ ╥)

光男とアンナちゃんは、不安と悲しみをこらえランボールギーニョを進めた。
今、人類は地球規模で考えないといけない難題をいくつも抱えている。
温暖化による気候変動・今後予想される人口の爆発的増加とその後におとずれる高齢化・資本主義経済が生みだす貧富の差・資源の枯渇・その他イロイロ山積みで目眩がする。そしてその上に今回の疫病などか絡んでくる。
僕らはそれを乗り越えていけるのだろうか?!

心が折れそうになりながらも何とか国境を超えオーストレリアに入る。
すると間もなく小さな村に小さな協会があるのを見つけた。
「光男、マリア様に疫病平癒をお願いしましようよ!!」とアンナちゃん!!
それは超〜いい考えだと言う事で、車を駐めた。そして小さな協会の小さなマリア像に「早く疫病がおさまりますようにm_m   未来に希望の光を!!」   
とお願いをした。
キリスト教の祈りの仕方など全くわからないが、とにかくひざまずき手を合わせ一生懸命祈った。

祈りを終え協会の建物を出ると、そこに神父が現れた。
光男は遠い東の国から理想の世界を求めてパヨーロにやって来たこと、そして疫病平癒をマリア様にお願いした事を告げた。
すると神父は、優しく微笑み光男とアンナちゃんに話してくれた。
「かつて中世パヨーロではペストが蔓延して、人口の3分の1が亡くなりました。労働力を失った中世パヨーロの封建社会は崩壊します。その後人々は新しい価値観を作り出しルネサンスを迎えるのです。その新しい価値観が近代パヨーロ社会を作り出す原動力になったんです。」
「大勢の人々か亡くなるのはとても悲しい事。でもこんな時だからこそ、世界中の人々が神様の恵みを分かち合い、協力し合って生きることを学ばなければなりません。今、神様は私達にどう生きるべきか!!を考える試練を与えて下さったのです。」
「光男さん、アンナさん、諦めずに理想の世界を追求して下さい」と。

光男とアンナちゃんは、感激して泣きながらお礼を言った。
「あじがどーございまずぅ〜〜〜༼;´༎ຶ ۝ ༎ຶ༽」

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光男とアンナちゃんは、さすが神父さま 言う事ちゃうな〜と協会を後にした。

多くの人が亡くなる疫病は本当に恐ろしい。
しかし各国の首脳達は連携して疫病に立ち向かっていると思いたい!!    これを機に自国の利益だけを優先するのではなく、世界の国々が一つになって人類の存続を危うくする様々な問題に取り組む手がかりとなってほしい!!
光男とアンナちゃんはそう思った。

神父の言葉に勇気づけられた光男とアンナちゃんは、ランボールギーニョを北に進め力強く下り坂を下って行った。
もうすぐ旅の目的地の一つ、ドコノドイツヤ国だ!!
理想の世界を求めて、光男とアンナちゃんの旅は続く!!

つづく







# by BoyoyonAcademy | 2020-03-19 08:06
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旅する陶芸家 吉岡萬理のブログ


by バンちゃん
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