アンコウくんの助けで、八蛇鼻沖 海底洞窟の妖怪クサーラの住処に侵入した光男とカルロス!!
空にいたアンナちゃんが海の異変に気づき、八蛇鼻に帰ってきたクサーラを発見する事が出来たので、光男とカルロスは間一髪 洞窟から抜け出す事が出来た!!
光男達はカルロスの家に戻りクサーラ退治の作戦を練ることにした。
アンナちゃんはクサーラの大きな姿を見ているので「正直言って、まともに戦うのは無謀よ。 奇襲しかないわ!!」と助言した。
光男とカルロスは、クサーラの寝入りばなを奇襲する事にした!!
今夜はよく休む事にして、クサーラが眠っているであろう明日の夜、作戦決行だ!!
月は少し欠けだしているがまだまだ明るい。海中にも少し光が差し込むかもしれない。
みんな疲れていたので、やがてぐっすり眠りについた。
翌日、光男とカルロスそしてアンナは、日が暮れるのを待って海に出た。
きのうあれだけ明るく綺麗だった月は、今夜は厚い雲で覆われている。
不気味だ。
八蛇鼻が近づいてくると、何も見えない暗闇の海が広がっていて、波と風の音だけの世界だ。
と その時、暗くて良く見えないが何かが目の前を勢いよく横切った!! かと思うと今度はチャポンと海に入る音がした!! あの音はトビウオくんだー!!
「光男~!! 君たちが来るのを待ってたんだ!! アンコウくんから聞いたよ、クサーラ退治するらしいじゃないか!! でもそんな肺呼吸じゃ勝てないよ!! 僕がエラ呼吸を教えてあげる!!」
「えっ? エラ呼吸ってすぐ出来るようになるのかい???」
「大丈夫、なるさ!! 海に入る前に目をつむり5回深呼吸をするのさ!! ただの深呼吸じゃダメだよ、肺が 張り裂けるほどの大きな深呼吸を5回だ!! それだけでエラ呼吸になれるのさ!! でも君たちが本当にピュアな心を持っていればだけどね。 ま~とにがく騙されたと思ってやってみな!!」
「わかった、やってみるよ!! 有り難うトビウオくん!! エラ呼吸サイコー!!だね。」
「そうさ、エラ呼吸サイコーさ!! 光男、カルロスくん、ご武運を!! じゃあまた会おう!!」
トビウオ くんは、チャポンと海に戻って行った。
2人は早速 肺がはちきれそうなぐらいの深呼吸の練習をした!!
八蛇鼻に着いた!! 不気味さが半端ない。
「ここに潜るのかぁ~(^^;)」
真っ暗な水中は上下も左右もわからなくなりパニックに陥ってしまう。 光男とカルロスは逃げ出したいくらい不安だったが、お互い負けず嫌いなので、自分からはもうやめようか?とは絶対言わない(困ったもんだ(笑))
するとアンナちゃんが「この石を持って潜るのよ、石が行こうとする方が海底よ。そこまで行くときっとアンコウくんに会えるわ!!」
とあらかじめ用意しておいた石を2人に渡した。
「アンナちゃん、有り難う。よ~し、じゃ~潜るとするか!!」
2人はトビウオくん直伝、肺が張り裂けるほどゆっくり5回深呼吸をした!! あとはピュアであるかどうかだけだ(^0^;)
カルロスは片手に鍬 片手に石、そして脚にロープをくくった。光男はタナロアのオールと石を持った!! そして2人は海に飛び込んだ!!
真っ暗で方向感覚がつかめないが、石が沈む方にひたすら潜る!!
怖いけど、どんどん潜る!!
やめたいけど、負けず嫌いの2人は相手がやめるまで、決して戻ろうとは言わない(^0^;)
すると下の方にかすかに何か光る物が見えた!!
2人はすぐにアンコウくんだとわかった!!
2人が来るのをずっと待っていたのだ。
「お~い、アンコウくん~( ^o^)ノ さっきトビウオくんに会ったよ!!」
「 光男~、カルロス~、持ってたよ、 きっと近いうちに来ると思ってたんだ!! トビウオくんにはエラ呼吸を伝授するように頼んでおいたのさ!! クサーラは洞窟の中に居るよ!!」
「有り難うアンコウくん!! 僕たちはクサーラの寝入りばなを奇襲する事にしたんだ!!」
「良い考えだ、クサーラは今頃はいつも寝ている時間だよ!!」
「よし、見つからないように洞窟に侵入だ、アンコウくん、気付かれないように灯りは暗いめで頼むよ!!」
「わかった、一番暗くしたよ、じゃ~行こう!!」
光男とカルロスは、アンコウくんにぼんやり照らされた洞窟の奥へ進んだ!!
クサーラの住処に到着すると何やらうめき声が聞こえる。岩陰から覗いてみるとクサーラは
「う~腹が痛い、きのうの生命の実があたったのか~、う~痛い(><@)」と腹を押さえて寝ているではないか!!
何と、クサーラはカルロスのハナ○ソにあたって腹の具合が悪くなったのだ!!
光男は「カルロス、君のハナ○ソはすごいな~」と感心した。
カルロスも「いや~オラのハナ○ソそんな力があったのか、すげーな」とカルロスも驚いた。
とか何とか言っているとカルロスの脚が何かに引っ張られた!! ロープをくくりつけているのと反対の脚だ!!
「光男、何かに引っ張られてる(゚o゚;)」
カルロスがそう言った瞬間、引きは強くなりカルロスはクサーラの方に引っ張られていくではないか!!
「わ~っ、しまった、捕まった!!」
クサーラは2人の侵入に気づき、タコのような足を伸ばし2人を狙っていたのだ!!
カルロスはみるみるうちにタコの足にグルグル巻きにされてしまった!!
カルロス大ピンチだ!!
「人間か、こんな時間にどこから来やがった」
カルロスが「お前のお陰でモロコシ国はメチャクチャだー!! 海は砂漠のようになって魚も住めなくなった」と文句を言うと「バカな事を言うな!! オレ様の悪事以外に、人間が関わった海も砂漠のようになるではないか!! 考えようによっては、人間の船を襲う事は砂漠化を遅らせている事にはならないか?!」
「とにかく今日のオレ様は腹の虫の居所が悪いんだ!! お前を食ってやる!!」
とクサーラ!!
カルロスはどんどんクサーラの口にひっぱられていく(゚o゚;)
カルロス、危機一髪(゚o゚;)(゚o゚;)(゚o゚;)ノ
カルロスの運命やいかに(゚o゚;)(゚o゚;)(゚o゚;)ノ
次回、光男はカルロスを助ける事が出来るのか?! モロコシ国はどうなる?!
続きは、ピュア原人 Vol.8「モロコシ国を救う その4」で!!
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by BoyoyonAcademy
| 2019-08-21 20:00